当院では認知症患者様をご家族にもたれ、「本当に認知症なのかどうか?」「家族としていっしょに生活していく上で困った症状があるのだが、どう対応したらいいのか?」「受けられる福祉サービスにはどんなものがあるのか?」などのご相談に応じております。
また、その際お話を伺って、短期入院(およそ1週間から1ヶ月)も可能です。ぜひご利用下さい。
認知症などの病気について、どのような福祉サービスを利用できるか、在宅生活での困りごと、入院治療についてなど、どのようなことでもご相談に応じます。お気軽にお問い合わせください。
<相談内容>
精神科外来の看護職員と精神保健福祉士でお話をお伺います。
1)社会保障制度・高齢者福祉サービスのご紹介
短期間の入院と、その後のご自宅での生活にお役立ていただける各種の情報を、ご相談の内容に応じてご紹介致します。
2)関係する介護サービス提供機関との連携
高齢者サービスを受けられる場合には、何ヶ所かの事業所を同時に利用される場合が殆どです。退院後もより充実したサービスがご提供できるように、ご希望に応じて関係機関との連携を行います。
相談例 | |
高齢者サービス | ・介護保険のしくみと手続き方法・相談窓口(地域包括支援センター・居宅介護事業所等)との連携・介護保険
・サービスの費用について |
住まい | ・ご自宅の環境調整・ご自宅に戻れない場合の施設(介護特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅等)への入所について |
ご自宅で利用するサービス | ・ホームヘルプ・訪問看護・訪問リハビリテーション・等 |
出向いて利用するサービス | ・デイサービス・ショートステイ・家族教室・等 |
高齢者の権利擁護 | ・成年後見制度・等 |
その他 |
ご予約 電話番号 052-821-7701
ご予約 受付時間 月~金曜日 午前9時~午後5時(土日祝日を除く)
※ご予約の際には、「家族相談の申し込みについて」とお申し付けください。
ご希望の相談時間をお知らせください。
あいせい紀年病院では、認知症短期入院を受け入れています。
患者様とご家族がお互いに疲れ、休養が必要になったり、病状不安定になった際等の入院です。入院中は、作業療法、理学療法等を受けられ、必要の応じて薬物療法等も考慮します。
入院期間は、最大3ヵ月まで延長でき、種々の検査等も可能です。
<短期入院コース> | 1週間以内コース | 1週間コース | 2週間コース | 1カ月コース | |
作業療法 | 主に日常生活の活動低下を防ぐために行います。各種プログラムがあります。 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
理学療法 | 歩行不安定など加齢に伴う運動機能低下の予防・改善を図ります。 | / | △ | △ | △ |
MRI(脳画像)検査 | 脳の形態的変化(萎縮、脳梗塞等)を調べます。 | / | △ | △ | 〇 |
認知機能検査 | 心理検査で脳の機能状態を調べます。 | / | △ | △ | 〇 |
DEXA(骨密度)検査 | 加齢に伴う骨の状態を調べます。 | / | △ | △ | 〇 |
<作業療法のご案内>
作業療法では、入院という環境の変化に伴う患者様ご本人の不安を少しでも軽くさせられるよう、また入院中に活動低下や能力低下を引き起こさないよう、ご本人の送ってこられた日常生活に可能な範囲で近づけた日中の過ごし方や活動を提供したいと考えています。
そのため、入院時、ご家族より患者様のことを看護師にお聞かせいただき、その情報とご本人の状態をもとに作業療法士がプログラムを立案します。
ご家族に聞かせていただきたいことの一例
・ご自宅での過ごし方
・通われていたデイケアやデイサービスの利用時の状況
・ご本人が携わられたお仕事
・趣味や好きだったこと
一週間のプログラム | |||||
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
午前 | 趣味の時間(個別活動) | ||||
合唱 | おしゃれ | ||||
午後 | 絵画・塗り絵
(主に色鉛筆画) |
からだの体操 | あたまの体操 | ハンドトリートメントマッサージ | カラオケ |
*入院翌日から作業療法プログラムをご利用していただけます
*内容はご本人の趣向に合わせます |
プログラム内では、以下のエッセンスを取り入れています。
認知刺激療法 | 五感を刺激し、脳の活性化や認知機能の改善、気分の安定を図ります。 |
リアリティーオリエンテーション | 現実感覚を取り戻し、見当識障害の改善を図ります。 |
回想法 | 慣れ親しんだ昔を振り返り、不安や混乱の軽減を図ります。 |
<理学療法のご案内>
高齢者の体力低下による機能障害に対して専門の理学療法士や作業療法士によるリハビリテーションを行います。痛みの治療には、種々の温熱療法器や牽引、マッサージ器等を使って治療いたします。
自立した生活が維持できるようにすることが目標になります。
入院中、月曜日から金曜日の午後1時~4時の間で、1日20分~30分個別で対応します。
当院の設備 | |
腰椎・頚椎牽引 | 腰や頚部に痛みのある方に対し、脊椎を牽引することで周囲の筋肉を緩ませて痛みを和らげます。 |
干渉波 | 頚部・肩・腰・膝に痛みのある方に対し、電気刺激により痛みを和らげます。 |
マイクロウェーブ | 電気を用いて、体の深部を温めます。 |
ホットパック | お湯で温めたパックを当てて、体を温めます。 |
ウォーターベッド | 水圧によるマッサージベッドです。 |
平行棒 | 手すりを持って、歩く練習をします。 |
エアロバイク | 自転車のような運動で、下肢筋力の維持改善を図ります。 |
<入院する病棟について>
入院する病棟は、基本的にP-3A病棟(3階の病棟)になります。場合によってP-2A病棟(2階の病棟)になることがあります。
P-3A病棟 | 54床定床の男女混合の急性期病棟です。病棟内各所が安全面を配慮するため施錠されております。
4つの特室を有しております。3A病棟に入院された場合、入院期間は原則3ヶ月以内、再入院に関しては退院後3ヶ月を経過後になることがありますので、ご了承下さい。 |
P-2A病棟 | 50床定床の男女混合の慢性期病棟です。病棟内各所が安全面を配慮するため施錠されております。12の特室を有しております。 |
持ち込み物品について
・本人及び他者への安全を確保するため、一部持ち込めない物がございます。
・貴重品として取り扱いとなる物(通帳や印鑑、保険証、福祉に関する手帳、免許証、現金、携帯電話など)は原則お預かりいたしておりませんので、お持ち帰りいただきますようお願いいたします。
・全館禁煙となっておりますので、火気類(ライターやマッチ、電子タバコ)も厳禁となっております。
・はさみや果物ナイフなどの危険物や、陶器製品・ガラス製品は割れると危険ですので持ち込みは避けて下さい。
・飲食物の差し入れについてはお預かりいたしておりませんので、その時に食べきれる量でお願いします。
また他の患者様への飲食の差し入れは内科治療などで制限されている場合もございますのでご遠慮下さい。
詳しくは入院案内を参照下さい。